前回のおさらい:フィボナッチエクステンションの活用
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フィボナッチエクステンションは、以下のようなレベルが意識されることが多いです。
- 1.0(直近の値幅と同じ)
- 1.618(半分以上伸びる)
- 2.0(フルで伸びる)
- 2.618(さらに拡張される)
しかし、フィボナッチエクステンションを単体で使うのではなく、他のインジケーターと組み合わせることで、より精度の高いトレードが可能になります。 また、フィボナッチエクステンションには0.618という重要なレベルもありますが、この数値は押し目や戻りの目安として使われるため、少し異なる役割を持っています。 今回は混乱を避けるため、0.618については次回詳しく解説し、今回はフィボナッチエクステンションとピボットポイントの組み合わせに焦点を当てます。 そこで、今回紹介するのがピボットポイントです。
ピボットポイントとは?
ピボットポイント(P, S1, S2)は、多くのトレーダーが意識する価格帯で、主に日足や時間足の基準点として使われます。 ピボットポイントは、前日の高値、安値、終値をもとに計算され、主に以下のように分類されます。
- P(ピボットポイント):市場のバランスポイントであり、価格の中心的な役割を果たします。
- S1(サポート1)、S2(サポート2):価格が下落した際に、反発しやすいレベル。
- R1(レジスタンス1)、R2(レジスタンス2):価格が上昇した際に、抵抗として機能しやすいレベル。
特に、P(ピボットポイント)は市場のバランスポイントとしてその日の方向性を判断する重要な基準となるため、トレードの際に意識されやすいです。
フィボナッチエクステンションとピボットポイントの組み合わせ
フィボナッチエクステンションとピボットポイントを組み合わせることで、価格のターゲットと反発ポイントをより明確に特定することができます。 例えば、以下のような組み合わせが効果的です。
- S1とフィボナッチ1.618が一致する → 短期ターゲットになりやすい
- S2とフィボナッチ2.618が一致する → 長期のターゲットとして意識される
この組み合わせを利用することで、エントリーや利確のポイントをより明確に判断できるようになります。
実際のチャートで確認
過去のチャートを確認し、ピボットポイントとフィボナッチエクステンションがどのように機能したのかを見てみます。
- S1とフィボナッチ1.618が一致しており、強い反発が起こった。
- S2とフィボナッチ2.618はターゲットとして意識されたが、価格が届かなかった。
これらのポイントを事前に把握しておくことで、トレードの戦略を立てやすくなります。
エントリー戦略とリスク管理
この手法を使ってトレードを行う際、適切なエントリーと損切りの設定が重要です。
エントリーのタイミング
- 短期トレード → S1と1.618が重なるポイントで、反発を確認してエントリー。
- 長期トレード → S2と2.618のエリアまで待ち、反発を確認してエントリー。
損切りの設定
- フィボナッチ1.618の下に損切りを設定。
- S2やフィボナッチ2.618のさらに下に損切りを設定。
次回予告:「フィボナッチエクステンションの0.618を活用する方法」
今回は、フィボナッチエクステンションとピボットポイントの組み合わせについて解説しましたが、0.618の重要性についてはまだ触れていません。 次回は、0.618のレベルがなぜ意識されるのか、そしてどのようにトレードに活用できるのかについて詳しく解説します。
- 0.618の役割は「ターゲット」ではなく「押し目」?
- どのような場面で機能しやすいのか?
- ピボットポイントと0.618が重なると、どんな動きが期待できるのか?
フィボナッチエクステンションのさらなる活用法を学びたい方は、ぜひ次回もご覧ください!
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