ビットコイン 1月20日以降の動き
ビットコインは、1月20日に最高値16,083,310円を更新しましたが、その後レンジ相場に入り、大幅に下落しました。多くの保有者がこの下落に驚き、肩を落としたことと思います。市場の動向やファンダメンタルズにも様々な要因があると思いますが、今回はテクニカル分析を用いて、チャート上でどのように下落を予測できるかを説明します。
オシレーターをチャートに表示してみよう
まず、チャートにRSIやMACDなどのオシレーターを表示してみましょう。オシレーターは、市場の買いと売りの圧力を示す指標として広く使われています。今回のビットコインの下落では、こうした指標がどのような動きを示していたかを見てみましょう。
ここで、RSIやMACDという横文字に馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に説明すると、RSIやMACDは「オシレーター」と呼ばれる指標で、価格の上昇や下降がどれほど強いか、あるいは弱いかを示しています。
RSIやMACDが上昇しているときは、買いの圧力が強まっている、すなわち価格の上昇が強いということです。逆に、これらのオシレーターが下降している場合、売り圧力が強くなり、価格の下落が予測されます。
分かりにくい方のために、単純にイラストにしました。
どうですか?イメージしやすくなりましたか?
さらに先ほどのチャートに矢印を描いてみます。
上記の2つの画像を見ていただくと、価格が上昇しながらも、オシレーターが弱まっていく様子が分かります。イラストと同じ動きをしていますね。
これを見ていただくと、ロウソク足とオシレーターのそれぞれの高値をつなぐと、ロウソク足が上昇している位置でオシレーターが弱まっていることが確認できます。これは、買いの力が徐々に弱まってきていることを意味しています。
弱気のダイバージェンス
テクニカル分析では、この状態を「弱気のダイバージェンス」と呼びます。弱気のダイバージェンスが発生すると、価格は反転して下落する可能性が高まります。
下落の兆候とその予測
今回のチャートでは、ダイバージェンスが発生した後、高値を目指して上昇を試みましたが、その後レンジ相場に突入しました。高値の少し下で反発が続くと、下落の兆候が強まります。今回も、まさにそのような動きが確認できました。
このような状況では、下落が非常に大きくなることが予想されます。実際、ビットコインの価格は高値から急落しました。こうした下落幅を予測することは、テクニカル分析を使えばある程度可能です。
まとめ
- ダイバージェンスが発生した後、高値を目指して上昇し、レンジ相場に突入する場合がある。
- 高値の少し下で反発が続くと、下落の兆候が強まる。
- 弱気のダイバージェンスが確認できると、下落が予測できる可能性が高い。
- テクニカル分析を使うことで、下落の幅をある程度予測することが可能。
次回は、この点についてさらに詳しく説明し、どのようにして下落の幅を予測できるのか、実際のチャートを使って解説していきます。
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