これだけは知っておきたい!暗号資産と法定通貨の違い

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Dr.X

 元外資系金融機関勤務
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はじめに

「暗号資産」という言葉を耳にする機会が増えましたが、実際の仕組みや特徴についてはまだよく分からない方も多いのではないでしょうか?一方で、私たちが普段使っているお金(法定通貨)は、ほとんどの人にとって当たり前の存在です。

この記事では、暗号資産と法定通貨がどう違うのかを初心者にも分かりやすく解説します。両者の違いを理解することで、暗号資産への第一歩を安心して踏み出せるでしょう。


暗号資産と法定通貨の基本的な違い

まずは、暗号資産と法定通貨の基本的な違いを見てみましょう。

1. 発行者の違い

  • 法定通貨:政府や中央銀行が発行します。例えば、日本円は日本銀行、アメリカドルは連邦準備制度(FRB)によって管理されています。これらの機関が、通貨の価値を保証しています。
  • 暗号資産:発行者や管理者が存在しません。代わりに、分散型ネットワーク(主にブロックチェーン技術)が管理します。つまり、特定の誰かがコントロールするのではなく、システム全体が通貨の運営を支えています。

2. 価値の保証方法

  • 法定通貨:政府や国家の信用が価値を保証します。国が破綻しない限り、法定通貨の価値はある程度安定しています。
  • 暗号資産:価値を保証するのは、ネットワーク全体の透明性や技術です。需要と供給によって価格が変動するため、価格が大きく動くこともあります。

3. 供給量の違い

  • 法定通貨:理論的には無限に発行可能です。経済状況に応じて、中央銀行が市場に供給する通貨の量を調整します。
  • 暗号資産:多くの暗号資産(例: ビットコイン)は発行上限が決まっています。例えば、ビットコインは2100万枚が上限で、それ以上は発行されません。この仕組みによって、インフレが抑えられる設計になっています。

暗号資産ならではの特徴と課題

ここでは、暗号資産の独自の特徴と、それに伴う課題について触れます。

暗号資産の特徴

  1. 改ざんされない透明な台帳
    暗号資産は、ブロックチェーンと呼ばれる技術で管理されています。ブロックチェーンとは、すべての取引記録が分散型ネットワーク上に保存され、改ざんが極めて困難な仕組みです。この技術によって、不正な取引や偽造を防ぎ、誰もが安心して利用できる環境を提供します。
  2. 国境を越えた自由な取引
    暗号資産は、国や地域に縛られません。インターネット環境さえあれば、世界中どこでも送金や取引が可能です。国際送金に時間がかかったり手数料が高かったりする法定通貨に比べて、暗号資産の利便性は非常に高いと言えます。
  3. プライバシーの保護
    法定通貨での取引は、通常、銀行や決済機関を通じて行われ、記録が残ります。一方、暗号資産は、特定の個人情報を公開せずに取引が可能なため、プライバシーが保たれる側面があります。

暗号資産の課題

  1. 価格変動の大きさ
    暗号資産は需給バランスで価格が決まるため、大きな変動が起こりやすいです。短期間で価値が2倍になることもあれば、半減することもあります。この価格変動の大きさは、初心者にとってリスクと感じる部分でしょう。
  2. セキュリティリスク
    暗号資産はデジタルウォレットで保管しますが、ウォレットがハッキングされるリスクがあります。また、秘密鍵(ウォレットのアクセス情報)を紛失すると、資産を取り戻すことはできません。
  3. 規制の不確実性
    各国の規制がまだ整備されていないため、将来的な法的環境がどう変わるかは不明です。一部の国では暗号資産の使用が制限されている場合もあります。

暗号資産の活用例:実生活での利用

暗号資産は具体的にどのように使えるのでしょうか?いくつかの実例を挙げてみます。

  1. オンライン決済
    一部のオンラインショップでは、暗号資産で商品やサービスを購入できるようになっています。例えば、海外ではビットコインで航空券を購入できるサービスもあります。
  2. 投資・資産運用
    暗号資産を資産として保有し、その価格変動を利用して利益を得る投資方法も一般的です。ただし、先述した通り価格変動が大きいため、初心者は少額から始めるのが安全です。
  3. 国際送金
    暗号資産を利用すれば、銀行を通さずに素早く国際送金が可能です。手数料が低く、送金に数日かかることもないため、海外に住む家族への送金手段としても利用されています。

初心者におすすめの暗号資産の始め方

暗号資産に興味を持ったら、まずは以下のステップで始めてみましょう。

  1. 信頼できる取引所を選ぶ
    日本国内には、金融庁に登録された暗号資産取引所がいくつかあります。初心者は、操作が簡単でサポート体制が整った取引所を選ぶと良いでしょう。
  2. 少額から取引を始める
    価格変動が大きい暗号資産では、いきなり大きな金額を投資するのはリスクがあります。まずは少額で購入し、取引の流れを学びましょう。
  3. ウォレットを用意する
    取引所に資産を置いたままにせず、専用のウォレットに移すことでセキュリティを強化できます。ハードウェアウォレット(オフラインで管理するデバイス)もおすすめです。
  4. 情報を収集する
    暗号資産の最新情報や知識を常にアップデートすることが重要です。公式サイトや信頼できる情報源を活用して、詐欺に巻き込まれないように注意してください。

おわりに

暗号資産と法定通貨には、それぞれ異なる特徴と役割があります。特に暗号資産は、従来の通貨の常識を覆す新しい可能性を秘めています。しかし、リスクもあるため、慎重に取り組むことが大切です。

法定通貨と暗号資産を上手に使い分け、これからのお金のあり方を一緒に考えていきましょう!

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